「日本大気電気学会」はその前身を大気電気研究会といい、1968年に東京で開催された第4回国際大気電気学会を契機に発足しました。当初年2回の学術研究会を定期的に開催していましたが、その後、会員数の増加、研究発表の内容の充実に伴い、1983年には学会として組織され、日本大気電気学会として現在に至っています。
本学会は国際的にはInternational Commision on Atmospheric Electricity (ICAE)-IAMAP-IUGG(国際大気電気学会委員会)等との連携のもと国際的な学術交流を計っており、わが国の国際的な貢献度は諸外国の関連研究者達から高く評価されています。2013年には、日本学術会議協力学術研究団体となりました。2018年には日本大気電気学会が主体となって、日本では第10回(大阪)に続いて2回目となる、第16回国際大気電気学会が奈良で開催され、国内外から200名余の出席を得て、活発な意見交換が行われました。また、学会発足当時RLAE(Research Letters on Atmospheric Electricity)として刊行されていた学術雑誌も本学会の発展とともに「Journal of Atmospheric Electricity」と名を変え、2022年にはVol.41の発刊にいたっています。
2023年現在の個人会員数は150名余で必ずしも大きな学会とはいえませんが、イオンエアロゾル、大気電気、雷放電、地球電磁場、地震等、地球・宇宙の電気が関係する現象を主題として毎年2回の研究発表会を開催(うち、1回はJpGUのセッションとして開催)し、その成果は「大気電気学会誌」としてまとめ刊行しています。基礎学問から気象学、環境科学、観測手法、雷害防止から大気汚染にいたる応用技術まで、幅広く研究技術の交流を進めています。構成員は、大学、電力会社、電力・電気機器メーカー等の関係者が主で、会員の興味も工学的な立場から理学的な立場へと多岐にわたっています。
1. 会員
次の会員から構成されている。
●個人会員(正会員、学生会員)
●賛助会員(会社、団体)
2021年4月現在の会員数は
●個人会員:およそ170名
●賛助会員:6団体
2. 学会の運営
学会の運営は、全会員より選挙により選出された、会長、運営委員、会計監査委員(いずれも任期2年)よりなる役員によって行われています。年1回開催される定期総会で決まった基本方針にしたがい、運営委員会が具体的な企画を行い実行しています。
1. 「大気電気学会誌」の発行
●研究発表会要旨・総説・関連国内外学会の情報
●学会行事日程・各種委員会報告
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2. 論文誌「Journal of Atmospheric Electricity」の発行
●研究論文・研究ノート、速報・研究レビュー
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3. 研究発表会
●研究発表・特別講演、シンポジウム
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4. 出版
「雷から身を守るには ~安全対策Q&A~」
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5. 学会賞
●学術研究賞
大気電気学の分野で顕著な学術業績をあげた会員を表彰する。
●学生発表表彰
本学会研究発表会において、優れた研究発表を行った学生会員を表彰する。
●宇宙航空研究開発機構(JAXA)種子島宇宙センター
●株式会社応用気象エンジニアリング
●音羽電機工業株式会社
●バスタ技研株式会社
●株式会社フランクリン・ジャパン
●明星電気株式会社
運営委員
会長:
鴨川 仁(静岡県立大学)
総務・企画:
菊池 博史(電気通信大学)
広報:
工藤 剛史(音羽電機工業)
山下 幸三(公立小松大学)
論文誌:
王 道洪(岐阜大学)
学術研究賞:
服部 克巳(千葉大学)
会計:
中村 佳敬(神戸市立工業高等専門学校)
事務:
吉田 智(気象庁気象研究所)
事務局:
森本 健志(近畿大学)
顧問
長門 研吉(高知工業高等専門学校)
小林 文明(防衛大学校)
牛尾 知雄(大阪大学)